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ルール紹介6分で読める

3x3の「チャレンジ」制度を解説 — タイムアウトに込められた、もう一つの選択

FIBA 3x3には判定に異議を申し立てる「チャレンジ」制度があります。1チーム1回のタイムアウトと一体化したこの仕組みが使えるのは、19点突破・残り30秒・延長戦という終盤のみ。その条件と対象シーンを解説します。

チャレンジ制度とは — タイムアウトと一体化した「もう一つの選択」

FIBA 3x3には、5人制ではあまり馴染みのないチャレンジ(Challenge)という制度があります。これは審判の判定に対してチームが映像確認を要求できる仕組みですが、3x3ではこの権利が1チーム1回だけのタイムアウトと一体化しているのが大きな特徴です。タイムアウトを「休憩」として使うか「判定への異議」として使うか。1回限りのカードをどう切るかが、終盤の勝敗を左右することがあります。

チャレンジが使えるのは「終盤」だけ

チャレンジを要求できるのは、試合のどの場面でも良いわけではありません。FIBA公式ルールでは、次のいずれかの状況に該当する場合に限られています。

  • ゲームクロックの残り30秒以内
  • いずれかのチームが19点以上に到達している
  • 延長戦に入っている

つまりチャレンジは、3x3の試合が最も緊張する「エンドゲーム」の局面専用の制度です。残り30秒を切る前、かつ両チームのスコアが18点以下のうちは、判定に不満があってもチャレンジで覆すことはできません。

タイムアウトと引き換えにリクエストする

3x3の各チームに与えられるタイムアウトは30秒1回のみ。チャレンジを要求できるのは、このタイムアウトを取得したタイミングに限られます。チームはタイムアウト中に「この判定を確認してほしい」と審判団に申し出ます。

チャレンジが認められると、審判はその場で該当シーンを即座にレビューします。このときタイムアウトの30秒は、レビューが終わり審判が最終判定を伝えるまでカウントが始まらず、判定後にあらためて消化されるという形で進行します。チームが「タイムアウトを失う」わけではなく、確認の時間がタイムアウトに上乗せされるイメージです。

何を確認できるのか

チャレンジの対象になるのは、3x3の公式ルール上レビュー可能と定められた判定です。代表的なものとしては次のような場面が挙げられます。

  • ボールが誰の手から最後にアウトオブバウンズへ出たか(ポゼッションの判定)
  • シュートがアーク内か外か(1点か2点か)
  • シュートがショットクロック(12秒)以内に放たれたかどうか
  • ゲームクロックが0になる前にシュートが放たれていたか(ブザービーター判定)

一度要求したチャレンジは取り消すことができません。「際どい判定をすべて確認できる魔法のカード」ではなく、限られた回数・限られた局面でどこに使うかという駆け引きそのものが、3x3の戦略の一部になっています。

まとめ — 終盤にタイムアウトが出たら

試合が18点を超え、エンドゲームに突入した場面でチームがタイムアウトを取ったら、それは「一息入れるための時間」かもしれませんし、「直前の判定に対するチャレンジ」かもしれません。3x3のエンドゲーム戦略で解説した21点ノックアウトや延長戦の攻防と合わせて、タイムアウトのタイミングにも注目してみると、終盤戦の見え方がさらに変わってきます。次にWorld Tourや3x3.EXE PREMIERを観るときは、ぜひ終盤の「タイムアウト」の使われ方にも目を向けてみてください。